オイルボールとは
オイルボールは排水に含有した油脂が固形化し、ボール状になったものです。
様々な設備を見る限り、主に原水ポンプ槽のように微量のエアレーションを行っている槽で発生しやすいようです。
それは、槽内に溜まった油脂が固形化した後、エアレーションによって角が取れてボール状になっていると考えられます。
そのため油脂分離槽などでは油脂が水面を覆うように固形化するためオイルボールにはなりにくいです。
また、オイルボールの発生には水温が大きく関係します。
水温が高い場合は動物油の融点の関係で固形化しないからです。
物理的方法でオイルボールを削減
〇風量の増加
風量の増加で固形化した油脂の角を取るだけでなく、より細かく砕くことができます。
風量については、槽全体の滞留も考慮する必要があります。
〇活性汚泥の返送
油脂の固形化は油脂の溶解度が関係します。排水の中の油脂の含有率が高いと油脂は飽和してたちまち固形化してしまいます。
油脂の含まない活性汚泥を油脂含有排水に混ぜることで油脂含有率を下げることができます。
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