原水ポンプ槽とは
排水設備は屋外に設置されます。
工場の各種作業場などからの排水はこの排水設備に集合し、水質基準値まで浄化された後に放流されます。
排水元から排水設備までは排水管が整備され、その中を排水が流れるわけですが、自然流下によってスムーズに流れるように配管には勾配をつけます。
そのため、排水元である作業場などから始まり、排水設備にたどり着くまで、配管は徐々により深いところに埋設されます。
もしその距離が遠い場合、排水設備に配管がたどり着いた時には地上から何メートルもの深さに埋設することになります。
すると排水処理槽全体も配管の深さに合わせて深くする必要があります。(右図参照)
これでは、土木費用が高額になりますし、設置後の安全な管理も難しいでしょう。
原水ポンプ槽はこのような場合に必要になります。
右図(例:原水ポンプ槽)のように、自然流下に頼らず、流入してきた排水を原水ポンプ槽からポンプで次槽へ送ることで、原水ポンプ槽以降の槽を必要以上に深く作らないで済みます。
〇原水ポンプ槽の主な設備
【ポンプ】
次槽へとポンプアップするために必要です。
故障によって排水があふれ出すことのないように、通常2台以上のポンプを使用します。
【フロートスイッチ】
ポンプが自動で入り切りするためのスイッチです。
フロートは水に浮かぶようになっており、水位に合わせて上下変動することで電気の開閉を行います。
フロートスイッチが故障した場合、ポンプへ通電しないため、ポンプが動作しなくなります。
原水ポンプ槽の油脂トラブル
食肉加工工場などでは排水に大量の油脂が含有しています。
原水ポンプ槽に油脂が流入すると水との浮力差の影響で水面に油脂が浮上して溜まっていきます。
〇フロートスイッチの動作不良
水面に浮かぶフロートは油脂によって固着していきます。
右写真のように油脂がフロートを包むようにして固着すれば、フロートは動作不良を起こし、ポンプが動かなくなります。
これの予防のために、管理会社などが定期的にフロートの清掃・交換や、原水ポンプ槽の引抜清掃などを行っています。
〇害虫・悪臭トラブル
油脂が溜まれば、当然ハエやゴキブリなどの害虫が発生します。
また、油が腐ることで悪臭が発生するだけでなく、硫化水素などの有害ガスも発生します。
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【メイカムとは】
高濃度排水の微生物分解処理を行っている排水処理機器メーカーです。
活性汚泥法の能力を引き上げる「微生物培養技術」の促進によって、多種多様な排水処理のお悩みを解決してきました。
【メイカムにできること】
〇油脂分解処理
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〇管理環境の改善
油脂や余剰汚泥削減により、「悪臭、配管閉塞、害虫」などのトラブルも同時に解決します。
特に臭気トラブルの改善を主軸にご提案した結果、ランニングコストの削減にも繋がった例もございます。
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