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更新日:2022年9月1日


沈殿槽 浮上汚泥


沈殿槽とは

 
例:沈殿槽

沈殿槽とは汚泥と処理水を分離する役割の槽です。

水に比べて重い汚泥が沈むことで上澄みのきれいな処理水が放流されます。


また、沈殿せず浮上した汚泥が流出しないように越流ぜきと呼ばれるものが取り付けられており、汚泥をせき止める役割を持ちます。


溜まった汚泥はエアリフトやスカムスキマーといった設備によって返送される仕組みになっています。





汚泥による水質悪化

 
沈殿槽 浮上汚泥

いくら汚泥の返送を行っていても、沈殿槽の中は徐々に汚泥により汚れていきます

特に右写真から分かるように、越流せき(処理水の通路)よりも槽の壁面側(写真では右側)は汚泥が分厚く、越流せきの内部に汚泥が侵入しています。


これは、浮上汚泥を返送するスカムスキマーがせきよりも槽の中心側にあり、せきの外側の浮上汚泥を返送できていないために発生したトラブルです。

一般的な沈殿槽はこのような造りになっていることが多いです。


この状態では、どれだけ曝気槽での分解が順調でも最終的な水質は悪化してしまいます。


清掃のやり方

 

普段の清掃は散水ホースなどを使用した水洗いで十分です。

スカムスキマーを稼働し、そこに汚泥が集まるように清掃すれば、浮上汚泥が無くなっていきます。

またエアリストでも汚泥返送をしながら行うと、一時的に水位が下がり、清掃時の汚泥流出を低減できます。※満水でない汚泥貯留槽や流調槽へ返送した場合に有効です。


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